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公務員の福祉職がきつい本当の理由|資格職なのに消耗してしまう現実

※この記事は、社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事・保健師など、資格職として自治体で働いている公務員の方に向けて書いています。

「資格を取って、専門職として働きたかった」
「人の役に立つ仕事がしたかった」

そう思って公務員の福祉職になったのに、
毎日きつい、しんどい、心が削られている

もしそう感じているなら、
まずこれだけは知っておいてほしい。

それはあなたの努力不足でも、向いていないからでもありません。

公務員の福祉職がきつくなりやすいのは、
仕事の仕組みそのものが、現場を消耗させる形になっているからです。

私は市役所の障害福祉課で10年間働き、
資格職の方々と同じ現場で仕事をしてきました。
その中で見てきた現実を、正直に書きます。

目次

資格職として採用されたのに、専門性を活かしきれない

福祉職として入庁すると、
「専門職だからこの分野を任せられる」
そう思われがちです。

でも実際には、

  • 前例や通知が最優先
  • 判断は必ず上司確認
  • 「専門的に正しい」より「無難」が優先
  • 個人の裁量はほとんどない

という場面が多くありませんか。

とくに社会福祉士や精神保健福祉士、保健師ほど、
専門的な判断を求められるのに、最終的に決められない

このズレが、
「自分は何のために資格を取ったんだろう」
という虚しさにつながっていきます。

自治体の保健師は「専門職+事務職」を同時に求められる

とくに自治体の保健師は、かなり特殊です。

  • 健診・訪問・相談対応
  • ケース対応・緊急対応
  • それに加えて
    • 申請書処理
    • データ入力
    • 国・県への報告資料作成
    • 会議資料づくり

完全に事務職の仕事もセットで降ってきます。

「専門職だから事務は免除」
そんなことは、まずありません。

結果、
人の命や生活に関わる仕事をしながら、
大量の事務処理にも追われる

この負荷は、想像以上に重いです。

同様に、心理職や精神保健福祉士なども同じような職場環境ですよね。

資格職なのに、資格手当がないという現実

もう一つ、見過ごされがちなのがこれです。

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 保健師

これだけ専門性の高い資格を持って採用されているのに、
資格手当がつかない自治体は珍しくありません。

給料は一般事務職とほぼ同じ。
「資格を取った意味は?」と感じても不思議ではない。

責任と負担だけが増えて、
待遇には反映されない。

これも、福祉職が消耗しやすい大きな理由です。


感情労働と責任が一気に押し寄せる

福祉の現場では、

  • 生活がかかった相談
  • 感情が爆発している利用者・家族
  • 正解のない判断
  • ミスが許されない責任

が日常的にあります。

しかも、

  • 退職者が出ても人は増えない
  • 休職者が出ても現場でカバー
  • 「今いる人で何とかして」

この状態が続くと、
真面目な人ほど限界まで頑張ってしまう

そして、ある日突然、心や体が動かなくなる。


障害福祉課で見てきた、資格職の苦しさ

私は障害福祉課で10年間働きましたが、
正直、一番しんどそうだったのは資格職の方々でした。

  • ケースの重さを一身に背負う
  • クレーム対応の最前線に立たされる
  • でも決定権はない
  • ミスが起きれば現場の責任

「この仕事、いつまで続けられるだろう」
そうつぶやく姿を、何度も見てきました。


頑張っても、職場は簡単には変わらない

業務改善を提案しても、

  • お金がない
  • 前例がない
  • 国や県の指示だから

こうして話は終わります。

現場がどれだけ疲弊していても、
すぐに良くなることはほとんどありません。

「もう少し耐えれば…」
そう思い続けて、限界を超える人をたくさん見てきました。


【体験談】保健師が民間に転職して楽になった話

私が実際に知っている話です。

同じ職場で働いていた保健師が、
公務員を退職し、
児童発達支援事業所に保健師として転職しました。

話を聞くと、

  • 給料は少し下がった
  • でも専門性を活かせている
  • 働き方がかなりゆるくなった
  • 異動がないので仕事を覚え直さなくていい
  • 精神的に本当に楽

そう言っていました。

公務員時代は、
「異動のたびにゼロから覚え直し」
それが一番つらかったそうです。

今は、
同じ分野で腰を据えて働ける安心感がある、と。


資格があるからこそ、環境を選び直せる

社会福祉士、精神保健福祉士、保健師の資格は、
公務員の中だけで使うものではありません。

  • 民間福祉
  • 医療・医療法人
  • 児童発達支援・放デイ
  • 相談支援専門員

働く場所を変えるだけで、
同じ資格でも負担が大きく変わることは本当にあります。

今すぐ辞める必要はありません。
でも、

「今の職場しかない」と思い込まないこと

それだけで、心はかなり軽くなります。

福祉職や保健師など、資格を活かした転職に特化したサービスもあるので、
「今の職場しかない」と思い込んでしまう前に、一度情報だけ見てみるのも一つです。


まとめ|あなたが壊れる前に知ってほしいこと

  • 公務員の福祉職がきついのは、仕事の仕方そのものに原因がある
  • 専門性がある人ほど消耗しやすい
  • 頑張っても環境は簡単に変わらない
  • でも、資格があれば選択肢はある

あなたが感じているしんどさは、
甘えでも弱さでもありません。

合わない場所で、
無理をし続けているだけです。

まずは、
「他にも道がある」と知ることから始めてください。


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