「公務員を辞める人って、だいたい優秀だよね」
現場で働いていると、こんな言葉を何度も耳にします。
実際その通りで、
仕事ができて、周りから頼られていた人ほど、ある日ふっといなくなる。
一方で、
- 仕事が遅い
- 判断を避ける
- 改善案を出さない
そんな人ほど、なぜかずっと残っている。
これは偶然ではありません。
公務員という職場の性質そのものが、優秀な人から削れていく仕組みになっているからです。
この記事では、
なぜ「優秀な人ほど公務員を辞める」と言われるのかを、
現場で実際に見てきた視点から、きれいごと抜きで書いていきます。
なぜ「優秀な人ほど辞める」と言われるのか
① 仕事のスキルがあっても、生かせる環境がない
仕事ができる人ほど、最初にぶつかる壁があります。
それは、
**「できるのに、やらせてもらえない」**という現実。
たとえば、
- マクロを組めるのに、マクロが使えないPC
- 業務を自動化できるのに、アプリのダウンロードは禁止
- Excelで一瞬の作業を、紙で印刷→手作業チェック
効率化できることが分かっている人ほど、
この無意味な遠回りに強いストレスを感じます。
② 非効率な仕事が多すぎると気づいてしまう
公務員の仕事は、とにかく「手間」が多い。
- 会議のための資料
- その資料のための会議
- 決裁を回すための決裁用資料
時間と労力を大量に使っているのに、
得られる成果は驚くほど小さい。
「この仕事、誰のため?」
この疑問に気づける人ほど、心がすり減っていきます。
③ 頑張っても評価も給料もほぼ変わらない
どれだけ仕事を頑張っても、
- 給料は横並び
- 評価はほぼ一律
- 昇給は年功序列
一方で、
- PCが使えない
- 判断しない
- 責任を取らない
そんな管理職のほうが、役職も給料も上。
努力と報酬が結びつかない世界に、
優秀な人ほど疑問を持ってしまうのです。
④ 実力より「人間関係」で評価が決まる
公務員の職場では、
- 人当たりがいい
- 波風を立てない
- 上に逆らわない
こうした人が評価されやすい傾向があります。
仕事の質や成果より、
「扱いやすさ」が重視される空気。
実力で評価されたい人ほど、この環境が苦しくなります。
⑤ 前例がない=やらない理由になる
何か改善案を出すと、必ず返ってくる言葉。
「前例がないから」
「今までこうしてきたから」
でも本当は思ってしまう。
**前例がないなら、作ればいいのでは?**と。
この当たり前の発想が通らないと悟った瞬間、
優秀な人ほど「ここでは無理だ」と判断します。
⑥ いまだにハンコ・紙・FAXの世界
ハンコ文化、紙文化、FAX。
自治体によっては、フロッピーディスクが現役。
令和の話です。
社会とのズレが大きすぎる職場に、
違和感を覚えない人のほうが少数派です。
⑦ 仕事は「できる人」にだけ集まる
仕事ができる人ほど、
- 兼務
- 追加業務
- 国から降ってくる仕事の受け皿
すべてを任されます。
人は増えない。
給料も増えない。
できる人が損をする構造に気づいた人から、辞めていきます。
⑧ 管理職が機能していない現実を見てしまう
決裁はハンコを押すだけ。
中身を見ていない管理職。
それを見て、ふと思う。
「この先、自分もこうなるのか?」
その未来を想像してしまった瞬間、
優秀な人ほど心が離れていきます。
もし今、
「自分が甘えているだけなのかも」
「他の職場もこんなものなのかな」
と迷っているなら、
外の世界を一度見てみるだけでも考えは整理できます。
実際に辞めていった人の共通点(現場視点)
辞めていった人たちには、はっきりとした共通点がありました。
- 仕事が早い
- 周囲から頼られている
- 空気を読める
- 我慢強い
つまり、
現場を回していた人たちです。
残る人=優秀ではない理由
誤解されがちですが、
「残っている=優秀」ではありません。
- 現状維持が得意
- 疑問を持たない
- 変えようとしない
この職場では、そういう人のほうが長く居続けられます。
この環境で我慢し続けるか、
それとも“選べる立場”になるか。
公務員を続けながらでも、
情報収集だけしている人は実はかなり多いです。
辞める決断ができた時点で、もう違う
公務員を辞めるのは、逃げではありません。
- 自分の時間の価値を理解した
- この環境では成長できないと判断した
- 人生を長期で考えられるようになった
それができた時点で、もう十分に優秀です。
辞めた後はどうなる?
多くの人が口をそろえて言います。
「もっと早く辞めればよかった」
民間、資格職、専門職。
給料が一時的に下がる人もいます。
それでも、
- 専門性が生かせる
- 無駄な仕事が減る
- 異動に振り回されない
- 精神的に楽になる
そう感じている人は本当に多いです。
無理に辞める必要はありません。
でも、何も知らないまま耐え続ける必要もありません。
「今よりマシな職場が本当に存在するのか」
それを知るだけでも、気持ちはかなり楽になります。
まとめ
「優秀な人ほど辞める」のではありません。
この職場に居続ける意味がないと気づいた人から辞めているだけ。
もしあなたが今、
- 違和感を覚えている
- 将来が見えなくなっている
それは、あなたが“気づいてしまった側”だからかもしれません。

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