「公務員って安定してるけど、残業代はちゃんと出るの?」
そう思って検索してきた人も多いと思います。
結論から言うと、
「残業代が出ない」というより、出にくい仕組み・雰囲気がある
これが現場のリアルです。
私は市役所で約10年間働いていました。
ネットや知恵袋ではあまり語られない、
実際に中で働いていた人間だからこそ分かる話を正直に書きます。
公務員の残業代は制度上「出る」ことになっている
まず前提として、制度上はこうです。
- 公務員にも残業代(時間外勤務手当)はある
- 申請すれば支払われる仕組みにはなっている
なので、「完全に残業代が存在しない」わけではありません。
ただし問題は、
制度と現場がまったく噛み合っていないことです。
実際には「残業代を申請しにくい空気」がある
多くの自治体で共通しているのが、
- 先輩が残業代をほとんど申請しない
- 「それくらいで申請するの?」という無言の圧
- 忙しい部署ほど、残業が常態化している
結果として、
残業しているのに、
申請しない(できない)人が当たり前になる
という空気が出来上がります。
【体験談】なぞの30分が“休憩扱い”になる市役所の実態
これは、私が実際に働いていた部署の話です。
- 定時:17時15分
- 残業申請ができるのは:17時45分から
この17:15〜17:45の30分は、
なぜか「休憩扱い」というルールでした。
でも実態はこうです。
- 17:15で仕事が終わるわけがない
- 電話対応、窓口、書類対応は普通に続く
- 席を立って休憩なんて取れない
つまり、
実際は働いているのに、
システム上は「働いていない30分」
が毎日発生していました。
30分〜1時間の残業は「申請しにくい仕組み」
さらに問題なのがここ。
仮に
- 17:15〜18:15まで働いたとしても
- 申請上は「17:45〜18:15(30分)」になる
するとどうなるか。
- 30分程度の残業は申請しづらい
- 「たった30分で申請するな」という空気
- 結果、申請しない人が増える
こうして
サビ残が“普通”になっていくんです。
残業を拒否できる?正直、かなり難しい
知恵袋などでよく見かけるのが、
「残業を断っても大丈夫ですか?」
という相談。
正直に言います。
制度上は拒否できます。
でも、現場ではほぼ無理です。
- 周りが残っている
- 上司も残っている
- 忙しい部署ほど人が足りない
この状況で定時退庁を続けると、
- 空気が悪くなる
- 「協調性がない人」扱いされる
- 働きづらくなる
現実的には、
断れるのはメンタルが相当強い人だけです。
残業代が出ないのは、あなたが悪いわけじゃない
残業代が出ない状況が続くと、
どうしてもこう考えてしまいがちです。
- 自分の処理能力が低いのでは
- 要領が悪いのでは
- 周りはこなしているように見えるのに
でも、現場で起きているのは
個人の問題ではありません。
そもそも「時間内に終わらない仕事量」が前提になっている
多くの部署では、
- 明らかに時間内では処理できない業務量
- 突発対応(電話・窓口・クレーム)が日常的
- 書類・報告・会議が年々増える
という状態が常態化しています。
どれだけ真面目に、効率よく働いても、
定時内にさばききれない前提の仕事量が降ってきます。
これは努力不足ではありません。
真面目にやる人ほど、仕事が増える構造
公務員の現場では、
- 手を抜かない人
- 責任感が強い人
- 「とりあえず自分がやる」と引き受ける人
こういう人ほど、
仕事を集中的に任されがちです。
結果、
真面目にやっている人ほど残業が増え、
でも残業代は出にくい
という、報われない構造が生まれます。
退職者・病休者が出ても、補充されない現実
さらに追い打ちをかけるのが人手不足です。
- 退職者が出る
- メンタル不調で病休に入る
- 長期休職者が増える
本来なら人を補充すべきですが、
実際には欠員補充されないケースが多い。
その結果、
- 残った職員に業務が上乗せされる
- 仕事量は減らない
- 残業は増える
でも、予算や人事の都合で
現場はどうにもできません。
国の制度は「現場丸投げ」なことも多い
特にしんどいのが、
国の補助金や新制度対応です。
- 国が「補助金を出します」と決める
- でも細かい制度設計は自治体任せ
- 現場で解釈・運用を考えさせられる
結果、
- マニュアルが整っていない
- 問い合わせが殺到する
- 短期間での対応を求められる
混乱するのは、いつも現場です。
こうした負担は、評価にも給料にも反映されにくい
ここが一番つらいところですが、
- 忙しくても評価は横並び
- 残業を減らせと言われる
- でも仕事量は減らない
頑張っても報われにくい仕組みの中で、
「残業代が出ない」という現象が起きています。
だから、あなたが悪いわけじゃない
まとめると、
- 時間内に終わらない業務量
- 真面目な人に集中する仕事
- 人手不足でも補填されない体制
- 国→自治体→現場への丸投げ構造
こうした要因が重なった結果、
残業代が出ない状況が生まれているだけです。
あなたが怠けているわけでも、
能力が低いわけでもありません。
「おかしい」と感じる感覚は、かなりまとも
むしろ、
「これ、おかしくない?」
と感じられているなら、
その感覚はとても健全です。
違和感にフタをし続けるほうが、
よほど危険です。
じゃあ転職したほうがいい?今すぐ辞めなくていい理由
ここまで読むと、
「じゃあ、もう辞めるしかないのかな…」
と思うかもしれませんが、
今すぐ辞める必要はありません。
大事なのは、
今の職場しか知らない状態で
我慢し続けないこと
です。
転職サイトは「辞めるため」じゃなく「確認するため」
転職サイトというと、
- すぐ辞めさせられそう
- 強引に勧められそう
そんなイメージがあるかもしれません。
でも実際は、
- 公務員経験がどう評価されるか
- 残業管理がちゃんとしている職場はあるのか
を知るだけでも使えます。
比較対象を知っているだけで、
気持ちはかなり楽になります。
「残業が当たり前じゃない職場」も普通に存在する
民間=ブラック、というわけではありません。
- 残業時間を厳密に管理している
- 定時退社が評価される
- 無理な業務配分をしない
こういう職場も、実際にあります。
知らないことが、一番のリスクです。
まとめ|残業代が出ない職場で悩み続けなくていい
公務員の残業代は、
「制度上はあるけど、現場では出にくい」
これが現実です。
- 我慢し続けるのも選択
- 離れる準備をするのも選択
どちらが正解という話ではありません。
ただ一つだけ言えるのは、
自分の時間が削られる働き方を
当たり前だと思わなくていい
ということ。
▼ 情報収集として、選択肢を知っておく
すぐに辞める必要はありませんが、
「残業が当たり前じゃない職場が本当に存在するのか」を知るために、
公務員経験を活かせる転職サイトを情報収集として覗いておくのは、ひとつの選択肢です。

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